感情の考察、日常の幸福

読んだからとて奇跡は起きないけれど、自分の心に素直になれたり、日常の細やかな幸せに気がつくことができたりするような、そんなブログを目指しています。

エッセイ

ありがとうを言えない時

なんとなく、他の人の参考にもなるかなと思って書く。 先日娘が浮かない顔をしていた。 何があったか聞くと、幼稚園での出来事が原因だった。 娘の幼稚園では、当番制度があり、お当番さんは諸々のお手伝いをする。 たとえば机を拭いたり、消毒液をスプレー…

動くと変わる(こともある)

その日、私は激怒していた。 来年、幼稚園の制服が変わるのだ。しかも、ブラウスやスカートだけではない。上着も、リュックも、帽子も、全てが変わるらしいのだ。 変わった理由は、それまでの制服が原材料高騰のため値上がりするからで、新しい制服はもっと…

ステップ・バイ・ステップ

「ありがとう」を言うのが苦手な子供だった。 母から「ホラ、ありがとうと言いなさい」と言われても、なかなか勇気が出なかった。 ありがとうを言うことは、自分の心の一番脆い部分を曝け出すことのような気がした。 そんな私を母は"困った子"とでも言うよう…

「やめて」と伝えること

幼稚園年中の娘には、クラスに嫌いな子がいるらしい。 仮にその子をAちゃんとするが、Aちゃんは自分が使いたいおもちゃを娘が使っていると「使い過ぎだよ」と奪っていったり(使っている数は決して多くないのに)、 娘が良かれと思って「〇〇したら?」と助…

[エッセイ]足もとの幸せ

夫の友人で、プロのミュージシャンになった人がいる。 大学時代、夫は音楽サークルに入っていた。その活動の中で仲良くなった男性だ。 その男性が、奇遇なことに我が家の近くのレストランで演奏をするということで、家族で夕食を食べに行くことにした。 子供…

[エッセイ]"幸福"と"幸運"

以前、テレビでこんな質問がされているのを見た。 それは、「あなたが一番幸せを感じた時は?」 というものだ。 その番組では「子供が産まれた時」「家を建てた時」といった回答があったのだが、それを見て自分なら一体どう答えるだろうと考えて、しばし悩ん…

[エッセイ]『掃う』と『祓う』

突然何の話をするのかと思われるかもしれないが、私は雑巾掛けが好きだ。 今は二、三日に一度は家を雑巾掛けするようにしている。 本当は毎日したいのだが、今は妊娠しているためか疲れが出やすく、毎日すると疲れから体調を崩しやすいので、このぐらいのペ…

[子育てで感じたこと]心の中に、内なる怪物を隠す

最近、自分の心の動きが面白く感じたことがあったので書いておくことにする。 4歳の娘は幼稚園へ毎朝バスで登園しているのだが、先日バスの時間に2分ほど遅れてしまった。 理由は簡単、朝の準備に時間がかかったからだ。 そもそも、我が家は毎朝ギリギリに到…

[エッセイ]私はよろこんで失敗したい

最近、私が人生で最も好きになったテレビ番組の続編が放送され始めた。 それは、ソーイング・ビー! Eテレで放送されているイギリスのテレビ番組で、洋裁のコンテスト番組だ。 番組の存在を知ったのは去年の冬で、その時にはもう第8回目だったのが、滅茶苦茶…

[エッセイ]ドミノピザのアメリカン

夫がたまに飲み会へ行く日は、私は決まってピザを取る。 ピザを取れば料理をサボれるので、 飲み会へ行く夫に対して恨みがましい気持ちになることがない。 「夫が飲み会の時の宅配ピザ」は 私たち夫婦がお互い、快適に過ごすための素晴らしい解決策なのだ。 …

[エッセイ]失敗が糧になる時 2

前回の話 [エッセイ]失敗が糧になる時 1 - 感情の考察、日常の幸福 の続きです。 就活に逃げ、内定ゼロのまま卒業した私。 それでも、「就活に落ちたのは、特別な私に相応しい場所が他にあるから。 私は、きっといつか誰かにこの才能を見出されて、認めら…

[エッセイ]「成功」と「失敗」

最近、自分の良くないところに気がついた。 それは、『勝手に相手のことを幸せか不幸かジャッジしてしまうところ』。 私の性格の悪さがバレる話になるのだけど、 例えば、誰かの『有名な企業を辞めた』という話を聞くと、私はすぐ 「ああ・・そんな会社を辞…

[エッセイ]日本語と感情

子育てをしていると、いろいろ人間の本質的なものについて気づかされることがある。 実は私は、わりと口が悪いほうなのだが、子供の前ではできるだけ、傷つける言葉や汚い言葉は使わないように心がけている。(疲れている時は難しい時もある) しかし、こち…

[エッセイ]ささやかな幸福を感じる時

たまには主婦っぽい話?でも書いてみようと思う。 先日、食卓に花を飾ろうと思い、ガーベラを3輪購入したのだが、 なんとそのうち2輪が次の日には茎が折れていた。 しかも、花に近い部分が。 花瓶に飾るにはとても短くなりすぎたので、残念に思ったのだが、 …

[エッセイ]フラットに受け止める、ということ

最近、人と会話をするときに 「情報をフラットに受け止める」ことって、大切だよなぁ・・と思うようになった。 というのも以前、こんなことがあったからだ。 私の母方の祖父母は現在はどちらも施設に入っているのだが、先に入ったのは認知症になった祖母だっ…

[エッセイ]幸福な雨の遊園地

この間、家族で遊園地に出かけた。 我が家は夫も私もインドア派で、おまけに車が無いため遠出は滅多にしない。 遠出と言えば、帰省を除くと年に1度か2度、映画や遊園地に行くぐらいだ。 遊園地には、本当は娘の誕生日の春に行きたかったのだけど、コロナでそ…

[エッセイ]言葉の『芽』と言霊

今日は思ったことをつらつら書きます〜 この間、よくネットで叩かれているインフルエンサーで、オンラインビジネスをされている方のつぶやきが、たまたま目に入りました。 そこには、「文句ばかり言う人は気にしなくていい。自分のことに集中しよう。」みた…

[エッセイ]幸福な人生と不幸な人生

幸福な人生、そして不幸な人生とはどんなものか、最近よく考える。 もともと「自分なりに思う、幸せになる方法」を謳って漫画描いてたのになんでやねーんとツッコミを入れられてしまいそうだが、自分の中での「幸福」の定義が、最近変わってきたように思う。…

[エッセイ]感情と言動を、切り離す

前回のエッセイで、悲しむ時間を与えることについて書いたのだが、 子供が感情的になった時に、悲しむ時間を与えることと同じくらい大切だ、と私が個人的に思っていることがある。 それは、「感情」と「言動」は分けて考えなくてはならないということだ。 娘…

[エッセイ]悲しむ時間を与える、ということ

私には3歳の娘がいるのだが、子育てをしていると色々と気づかされることがある。 娘は幼い頃の私と同じで感受性が強く、些細なことですぐに泣く。 私も未だに些細なことで落ち込むことも多いが、世間の荒波に揉まれて今では神経が図太くなったので、娘を見て…

[エッセイ]卒乳と悲しみ

今回は初めて、このブログでエッセイ的なものを書こうと思う。 この春で誕生日を迎えた娘は、ようやく卒乳をした。3歳だった。 そう、一般的な卒乳時期と比べると、私の娘は大分遅い卒業だった。 これには事情がある。 実は、私自身の乳離れがものすごく遅か…