感情、この厄介なもの。
この感情のせいで、私たちは認知を歪められる。
嬉しい時は、周りのものが善に見え、
悲しい時は、周りのものが悪に見える。
感情があるがゆえに、物事に色眼鏡をかけて見てしまう。
そうしてその色眼鏡のせいで、客観的な視点を見失い、人を傷つけたり、傷つけられたりする。
強い感情を感じている時、それはまるで靄や霧の中にいるようなものだ。
その中から抜け出さないと、物事の正しい姿は見えない。
しかし、この感情にこそ、「生」の面白さが詰まっているのも、また事実なのである。
なーんて、ちょっとカッコつけて言ってしまいましたが(⌒-⌒; )
私は、長らくツイッターで自分の考えをまとめるうちに、感情の扱い方がわからないがゆえに、起きている問題が多いことに気がつきました。
感情の上手な消化の仕方がわからないがゆえに、悲しみや怒りなどのマイナスの感情を周りにぶつけて、周りを不幸にしてしまったり、
はたまた、プラスな感情こそが良いものだ!という強迫観念のもと、悲しみなどのマイナスな感情を否定して、余計に苦しくなったり、
そうしたトラブルを引き起こしている、ということに気がついたのです。
ここで改めて、感情の大原則を紹介します。
感情は、自然と湧き上がるもので、コントロールできないものである。
無理にコントロールしようとすると、心が傷つくので、変えようとしてはいけない。
しかし、私たちは無意識に、感情を軽視したり、否定したりする言葉をかけてしまいがちです。
小さなことで落ち込んだとき、「こんなことで悲しんでいちゃダメだ」と言ったり
良いことがあって嬉しいとき、「この程度で喜んでちゃダメだ」と言ってしまったりします。
また、親御さんに、こういった言葉をかけられた人も、たくさんいるでしょう。
感情は、心に自然と湧き上がるもので、「悲しんじゃダメ!」と言われたからとて、悲しみが消えるわけではありません。
本当は、感じることでこそ、感情は消化できるのです。
だから、悲しい時は、悲しいことを受け止めた方が、悲しいことを無理に否定するよりもずっと早く立ち直ることができます。
もちろん、感情を無理矢理否定することも、できなくはないのですが、そうすると後になって必ずその反動がきます。
なんでもない時に泣きたくなったり、暴飲暴食や無駄遣いがやめられなくなったり、周りの人に意地悪をしたくなったり、してしまうのです。
感情を否定することは、短期的に見ると楽な道なように思えますが、長期的に見るとデメリットの方が多いので、絶対にオススメできません。
では、なぜ人は「感情」を否定してしまうのでしょう?
それは、「感情」と「思考」の違いを、うまく理解していないからです。
ということで、「感情」と「思考」の違いについて、次回お話しします。
また、マイナスな感情の消化の仕方についても、後々書いていきます。