感情の考察、日常の幸福

読んだからとて奇跡は起きないけれど、自分の心に素直になれたり、日常の細やかな幸せに気がつくことができたりするような、そんなブログを目指しています。

[理論]感情を認める、ということ

さて、感情は認めた方が良い、と私は書いていますが、

それでは、感情を認めるということは、一体どういうことでしょう?

 

それは、自分は「こんな感情をもっている」と自覚することです。

 

悲しい時には、「ああ私は今、悲しいんだな」と

嬉しい時には、「ああ私は今、嬉しいんだな」と、自覚することです。

頭のなかでそういうふうに声をかけてもいいかもしれません。

ただ、それだけです。

 

 

しかし嬉しい、楽しいといったプラスな感情だと、簡単に出来るのですが

これが悲しい、苦しい・・といったマイナスな感情だと、素直にそれができないことがあります。

 

例えば、悲しい時に親御さんや友達から「その程度のことでメソメソするな」と言われたり、

自分自身に落ち度があることだったり、

自分よりももっと不幸そうな人のことを思ったりすると、

「この程度で悲しんじゃダメだ」「私に悲しむ権利なんてない」と考えてしまうのです。

 

もちろん例えば、自分に落ち度があるのにそれを他人のせいにしたり、

他人に対して「私の方が悲しい!」と口に出して比較してしまったりするのは、良くありませんが

自分の心の内で感じるだけなら、どんな感情を抱こうが自由です。

 

「感情」の段階でなら、どんな感情を持ってもいい、ということを、知っておいてください。

 

ただ、ここで、ひとつ大切なことがあります。

「怒り」や「妬み」などの、他人に対して攻撃的になってしまう感情は、どう処理すればいいのでしょう?

 

「私はあの人が腹立たしい」

「私なあの人が妬ましい」と認めてしまうと、なんだか他人に対して、攻撃的な感情をぶつけてしまいそうになりますよね。

こうしたマイナスの感情を、他人にぶつけずに消化する方法については、「負の感情の扱い方」という項目で説明します。

 

 

 

さて、今回は「感情を認める」ということについて説明しましたが・・

この「感情を認める」という仕組みを、他人に利用されると、怖い結果につながってしまうこともあるのです。

次回の[理論]では、それについて説明します。