感情の考察、日常の幸福

読んだからとて奇跡は起きないけれど、自分の心に素直になれたり、日常の細やかな幸せに気がつくことができたりするような、そんなブログを目指しています。

[エッセイ]買う楽しさ、買えない楽しさ

お久しぶりです。最近めっきりブログ更新をしなくて申し訳ありません。

実は、Twitterの方で告知してますが、最近noteで小説を書くのにハマっておりまして、そのためブログを書く余裕がありませんでした。

 

小説『天使さまと呼ばないで①』|小咲もも|note

 

小説は、平凡な主婦が偽スピリチュアルの教祖さまに祭り上げられる・・というお話です。

 

ちゃんとした小説を書くのは初めてで、というか自分でもここまで続くとは思ってなくてびっくりです。

今まで小説を書くためには、きっと語彙力が必要で、難しい言葉をたくさん知ってないとできないと思っていて、だから自分には無縁の世界だと思ってたんですが、

頭の中や腹の中に浮かんだ景色や心情みたいなものを言葉に置き換えて書き出していくことが、思った以上に楽しくて、夢中になってしまっています。

 

もう少ししたら小説も終わると思いますが、ブログで書きたいこともたくさんあるので、このブログも小説が終わったら本腰を入れて更新します!

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

さて、今日更新したのは、前々から書きたいなと思っている話を、なんとなくこのタイミングで書きたくなったから。

本当は、以前からブログで『感情と引き寄せ』について書こうと思ってて、その後で今回の話をしたかったのですけど、頭の中に文章がどんどん沸いてとまらないので、今のタイミングで書こうと思ったのです。

 

 

 

今日のテーマは『買う楽しさ、買えない楽しさ』。

 

最近のわたしは、『買えない楽しさ』というのを思いっきり満喫しています。

 

その楽しさというのは、『どんな家を建てるか妄想すること』!

 

今の家は、新築のアパートで、設備も良くて綺麗で本当に素敵なところなんですが、子供が二人もいると流石に狭く感じてきました。

 

だから、家を建てたい欲が今すごくて・・建てるならどんな家がいいかをあれこれ考えてます。

しかし、実際に買う予定は今のところ一切ありません!笑

 

今いる地域は、夫の転勤のために来た場所で、住みやすい良いところですが、家を建てるなら実家の近くが良いなあ・・と思うので、まずこの地域で家を買うことはできません。

そして、実家の近くにいつ戻れるかは、会社の都合によるので一切わかりません。数年先になるかもしれないし、もしかすると10年、20年先かもしれません。

 

また、お金の目処も立っていません。

結婚して、貯金はそれなりに貯まってきていますが、夫も私も子供は三人欲しいと思っているので、養育費だけでかなりかかります。正直、家を買う余裕があるかわかりません。

 

また、私も夫も土地も持っていません。ですから、家を建てるのであれば、土地代もかかってしまうので、きっとものすごくお金がかかることでしょう。

 

 

なので、家を建てたいといっても、それはいったいいつになるかはわからないし、果たして建てられる日が来るのかわかりませんが、それでも私は、『いつか家を建てること』を楽しみに、毎日妄想したり、素敵なインテリア雑誌を眺めたりしています。

 

 

 

そして、最近良く思うのは、『夢が叶う楽しみ』や『手に入る嬉しさ』というのと同じぐらい、『夢を叶えるまでの楽しみ』も『買えない間の楽しさ』も存在するということです。

 

 

どういうことかと言えば、例えば今すぐに私が家を建ててしまったら、家が手に入った喜びは勿論味わえるわけですが、

「どんな家にしようかな」「どんな間取りがいいかな」と考える楽しみが、なくなってしまうということです。

 

そして、この考える楽しみは、手に入ってない今だからこそ味わえるということ。

 

人は、強い望みがある時、とかくその望みを叶えれば幸せで、叶わなければ不幸になるという強迫観念に陥りやすいものです。

そして、夢に執着するほど、それが存在していない今を『不幸』と定義づけて、苦しくなってしまうのです。

 

 

しかし、よく考えてみてください。

本当に、すぐに家を手に入れることが、幸せなのでしょうか。

 

おそらく、家が手に入れば、『得た喜び』というものは、強く味わうことができるでしょう。

 

 

しかし、もしかすると住んでから、「もっとこうすれば良かった」と思うところが出てくるかもしれません。

あるいは、買った後で、土地の価格が大幅に下がり、「損したな」と思うかもしれません。

お友達の家にお邪魔した時には(こんな風に建てればよかったな)なんて羨ましくなってしまうかもしれません。

 

 

そうなると、すぐに家を買ったことは、幸福ではなく不幸のように思えてくることでしょう。

 

 

もちろん、後で買った方が幸せとも限りません。

 

待ったせいで、土地の価格が上がる可能性もありますし、

賃貸で支払ってる家賃を「もったいなかったな」と後悔するかもしれません。

 

 

つまりは、今すぐ手に入ることにも、後で手に入ることにも、どちらにもなんらかの喜びや悲しみがついて回る可能性があるということで、

どちらの選択が『幸福』か『不幸』かは一概に言えないということです。

 

 

ただ、そんな中でも、ひとつだけ言えることは、

『買えない間に妄想する楽しみ』というのは、買ってしまうと、手に入らないものなのです。

 

 

そう思うと、ケチな私は、どんな家を建てるか妄想できるこの時間、家を買えないこの瞬間を楽しまないと損!だと思ってしまうのです。

 

だから、実際に買えるか買えないかは考えずに、ただ『買えない間に味わえる楽しみ』をできるだけたくさん味わいたくて、妄想を楽しんでいます♪

 

 

そして、不思議なことですが、こうして叶わない今を楽しんでいると、思いもがけないラッキーが起きて手に入ることも、よくあるのです。

 

 

☆☆☆

 

 

私がこのように考えられるようになったきっかけの出来事があります。

この話は、昔のブログにも書いたことがあるのですが・・

 

私は20代前半の頃、長い間ちゃんとした彼氏がいませんでした。

結婚願望が強い私は、彼氏がなかなかできないことに焦りや、寂しさを感じていて、なんとなく『彼氏がいない自分は不幸だ』と思っていました。

 

しかし、ちょうどその頃、彼氏ができた友人の話を聞くことがあって、

その友人の彼氏は、束縛がひどくて自分勝手なところがあって、些細なことでキレられて困った・・という話でした。

 

私はそれを聞いた時に、『彼氏がいても全員がいつでも幸せというわけじゃなくて、悩むことだって辛いことだってあるんだ・・・。じゃあ逆に、彼氏がいなくても、幸せに過ごす人も、幸せに過ごせない人もいるんだな』という事実に改めて気づき、

『じゃあ、私は彼氏がいない状態でも、幸せと感じられる生き方をしよう』と決意したのです。

 

 

そして不思議なことに、そう腹を括ってからすぐに、今の夫と付き合うことになりました。

 

 

先ほども申した通り、人はつい夢が叶うことを、『幸せ』、叶わないことを『不幸』と当てはめてしまいがちですが、

この、「夢が叶うからといって幸せになるとは限らない」という事実は、全ての出来事に当てはめられることだと思ってます。

 

 

例えば、『結婚』というと世間的にはなんとなく幸せなイメージ、『離婚』にはネガティブなイメージを持つ人も多いと思うのですが、

結婚した途端、相手が豹変してDVやモラハラをするようになったなら、その結婚は幸福とはいえないんじゃないかなと思うのです。

逆に、それから離婚することにして、離婚の過程でいろいろな知識を得たり、一人で過ごす心地よさに気づけたのだとしたら、離婚は幸福のために必要な出来事だったと捉えられるようになるでしょう。

 

 

これは、『死』に関してもそうです。

私は子供を産んでから、長生きしたい!と強く思うようになりました。子供が小さいうちにもし死んでしまったらどうしよう・・と、今でも怖く感じる時があります。

ただ、例えば私が歳をとったときに、とんでもない意地悪なお婆さんになって家族を苦しめたりする可能性もあるわけで。

もちろんそうはなりたくはないんですけど、加齢で人格が変わる話は聞くので、私がそうならないとは限らないのです。

それで、意地悪婆さんになった私が、子供や夫を苦しめるぐらいなら、まだ良心や理性が働く若いうちに死ぬ方が、いいのかもなって思ったりもします。

もちろん、そうならない可能性もあるし、できれば優しいお婆ちゃんになって長生きしたいと願うわけですが(⌒-⌒; )

 

 

また、私は子供が3人欲しいと思っていますが・・子供を産むことも、必ずしも『幸せ』とは言えないと思ってます。

例えば、もし自分の子どもが酷い犯罪をして誰かを傷つけて、しかもそのことに全く反省しないような人間になってしまったら・・もちろんそうならないように育てるつもりですが、どれだけ気をつけたとしても可能性がゼロとは言えないので・・その時私は本当に、『この子を産んで100%幸せ!』と心から言えるかと思うと・・・やっぱり難しいかなと思います。

 

逆に、そんなネガティブな可能性やリスクのことも考えてるので、『絶対に子供を産むべき!』だとか、『3人産むべき!』みたいな、"〜べき"という考え方にならずに済んでます。

叶えば嬉しいとは思いますが、叶わなかったとしても、それで自分が不幸になるとは思っていないのです。

 

私は、夢を叶える妄想も大好きなのですが、同時にこうして叶った時のリスクやデメリットも考えるようにしているので、

夢が叶った時はもちろん嬉しいですが、叶わなかったとしても、(でも、叶ったからといって必ず幸せになるわけではないしな・・)と、思うことができてます。

 

 

だから、家を建てたいという夢が、叶わなかったとしても、

(まあ、ローンに苦しめられることはないから、良かったのかもな)

(転勤になった時に、賃貸だったおかげでいつでも夫についていけたから良かったな)

と、夢が叶うことのデメリットや、夢が叶わないことで受けられるメリットを考えて、自分を不幸とは思わないだろうなあと思います。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

夢がまだ叶っていない時に、叶った時のことをあれこれと妄想することは、もしかすると叶った時以上に楽しいことかもしれません。

 

 

私は、以前のブログでも何度も書いたことですが、結婚当初に仕事がうまくいかず鬱状態だった夫を励ますために、『夫の夢が叶うこと』を二人でよく妄想しました。

それは、夫が大好きなミュージシャンと会う夢です。

 

私は毎晩、夫をマッサージしながら、「もしミュージシャンと会えたらどんな話をするか」や、「握手したらどんな感触がするだろう」「どんな服装で写真を撮りたいか」を語り合って、楽しい気分で過ごしました。

 

そして、それから半年後ぐらいに、夢が不思議と叶って、夫は実際に大好きなミュージシャンと会って、握手をし、写真を撮ることができました。

 

今、その時のことを思い出すと・・私はミュージシャンに実際に会ってないからかもしれませんが・・ミュージシャンに会えて夫が喜んでいた時よりも、あの色々と妄想や想像を繰り広げた、夢がいつか叶うと信じていた時の方が、強く心に残っているのです。

 

 

 

そして、そのミュージシャンと会う夢が叶った後に、夫の大好きなスポーツ選手に会う夢も叶えたい!と思うようになったんですが、

新婚旅行で、そのスポーツ選手のいる国を訪れたので、(もしかしたら、偶然会えるかも・・!)なんて期待して夜の街に二人で徘徊したりもしたことがありました。笑

もちろん会うことなんてできなくて、それは一見無駄な出来事になってしまったわけですが、

その後にとある企業のキャンペーンに当選し、その選手と会えることとなり、思わぬルートでその夢が叶いました。

 

でも、今その時のことを思い出すと、心に強く残っているのは、そのスポーツ選手に会えた瞬間ではなくて、会うことを心待ちに、寒空の下、星を見ながら夫と手を繋いで異国の街を歩いていたあの瞬間なんです。

 

 

夢を見てる時って、いつ叶うかわからなくて、出口が見えないようで、不安になったりもしますけれど、

そんななかで少しでも胸に希望を抱いて、叶った時のための行動をする時間、

そして周りから馬鹿にされそうで怖くても、自分で自分を馬鹿にすることは絶対にせず、自分自身を信じたという事実が、自分の人生にいっそうの彩りや強さ、誇りをもたせてくれたような、そんな気がするのです。

 

 

だから、夢が叶わないときに、『叶うことこそが幸せ』という思想になってしまうと、つい焦ってしまったり、叶わない自分を不幸と思ってしまったりするものですが、

『叶うことを楽しみにする時間がたくさんもてる』と思うと、この時間を楽しまないと損だと思えてきませんか?

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

以前、私のことを助けてくれた人生の恩人の方に言われた言葉で、強く残っている言葉があります。

それは、「君が貧しいのなら、お金のありがたみに気づけることに感謝しなさい」という言葉です。

 

私はこの言葉をもらった当初・・20歳の時でしたが、その時はまだあまりピンときていませんでした。

そうは言っても、お金がある方が幸せに決まっているし、お金がないことに感謝するなんて、なんだか損じゃない?と内心思っていました。

 

 

でも、最近思うようになったことは、

今の生活を幸せだと感じられるのは、小さい頃に貧乏だったからで、

夫のことを素晴らしい人だと思えるのは、家庭に向かなかった父と比較できるからで、

そう思うと自分の『不足』だと思っていた環境は全て、今の幸せの礎になってるということです。

 

 

最初に、大きな家に住みたいとは言いましたが、今の家も十分美しく、住みやすいとてもいいお家です。

私が小学生の時に住んでた家なんて、アパートなんて良いものじゃなくボロボロの文化住宅で、雨になると家のいたるところにナメクジが出て、小学生の時は遠足の水筒にナメクジがついてたのでその水筒を使うことができず、友達にお茶をもらったことだってあります。

その時のことを思えば今の家はやっぱり天国です。笑

 

 

 

話が脱線してしまいましたが、その恩人の言葉を思い出すと、やはり、夢が叶わないことで得られる気づきや喜びというものも存在して、夢が叶うことも、叶わないことにもどちらにも意味があると私は感じるのです。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

さて、私の『家を建てる妄想』ですが、なぜ今それがフィーバーしてるかというと、

私の義兄の奥さんが、とてもセンスが良くて優しくて素敵な女性なんですが、その方に「ももちゃん、〇〇ってハウスメーカーのお家好きそうだね」と教えてもらったからです。

 

義兄家は数年前にとっても素敵なお家を建てられて、奥さんがそのときにいろいろハウスメーカーの特徴に詳しくなったので、それでその情報を教えてくださったのですが、

検索してみるとやっぱり私の好みにドンピシャで、しかも以前ネットで見て『素敵だな〜』と思った家の広告を出してるメーカーさんでした。

 

だから、まだ家を建てる予定なんて全くないのに、そのメーカーにカタログ請求して、カタログを見ては(この部分素敵だな、でもこれはいらないな)なーんて色々と妄想をしています。

 

なんせカタログはタダでもらえますから、タダでこんなに妄想できるなんて本当にありがたいことです。

 

 

まあ、お金も土地も今は全く目処が立っていない状況ですが、もしかすると今日、路上に倒れている人を助けたらその人が大地主でお礼に土地を分けてくれる可能性だってあるかもしれないし(あるのか?)、

或いは何かで宝くじをもらって、それが高額当選する可能性だってなくはないので、

お金や土地がないからといって、夢を見ることまで諦めなくてもいいんじゃないかなって思ってます。

 

現実に起きるかもしれない、素敵なファンタジーとして、妄想を楽しんでいます♪

 

 

 

そういえば、夢を叶いやすくするためのとっておきの方法があるので、お教えします。

 

それは『夢が叶いさえすればできるのに』と思うことを、今すること。

 

 

 

夢について考えた時、こう考えてしまうことって良くあると思うのです。

「彼氏さえいれば、ダイエット頑張れるのに」

「お金さえあれば、人に優しくできるのに」

 

こんな考えが頭をよぎったら・・叶ってない間に、ダイエットを頑張ったり、人に優しくするのです。

 

そうすると、とある事実に気がつきます。

それは、夢が叶っても叶わなくても、自分は幸せになれるし、理想の自分でいられるということです。

そうして、夢のことがどうでも良くなった途端、不思議とその夢が叶ったり、或いは叶わなくても満足できるようになります。

 

 

また、この方法はできるだけお金を使わないことがオススメです!

例えば、『痩せさえすれば、綺麗な服を着るのに』と思ったなら、綺麗な服を新しく買うよりも、今持っている服に丁寧にアイロンをかけたり、買い足すにしてもいつもの価格と同じぐらいで、綺麗なデザインのものを探すようにするのです。

なぜかといえば、お金をかけると『これだけお金をかけたから叶わないとダメ!』と思いやすくなり、すると途端に『夢が叶っていない今は損で、不幸だ』と感じてしまうようになるのです。

 

だから、お金をかけない範囲で、楽しんでみてください♪

 

 

私も、実は今の家に引っ越す前にこの方法を実行しました。

前の家も、築5年くらいの素敵なアパートだったのですが、できれば、新築の綺麗なお家に住みたいな〜と思ったのです。

そして、心の底でいつも(綺麗な家にさえ住めば掃除をもっと頑張れるのに・・)と思っている事実に気がつきました。

 

そのことに気がついてから、私は(今この家を心地よく過ごせるようにしよう!)と思いたち・・それまでずっと見ないふりをしていた夫の独身時代から貯めている大量の謎の書類や、キッチン棚の整理などをしはじめ、狂ったように毎日整理整頓をしたのですが、

そこから急に夫の転勤が決まり、そのうえ転勤先はどこの家も埋まっていて住める場所が新築のアパートしかなかったので、望み通り新築の家に住むことができたのです。

 

 

さて、この話を書いていて、私は今のキッチンの、子供達に荒らされて無残な姿になった調味料入れを(新しい家に住めば綺麗にできるのになぁ・・)と思っていたことに気が付きました。笑

 

早速今日か明日、掃除したいと思います♪

 

 

色々と書きましたが、もしあなたに叶えたい夢があるならば、叶っていないからこそできる喜びや楽しみに目を向けてみてください。

もちろん、叶うと嬉しいですが、叶わなくたって、今のあなたには十分楽しさや喜びがあることを、実感してくれると、嬉しいなあと思います!