感情の考察、日常の幸福

読んだからとて奇跡は起きないけれど、自分の心に素直になれたり、日常の細やかな幸せに気がつくことができたりするような、そんなブログを目指しています。

[理論]対人関係のトラブルで心がけていること

これは前回の理論[理論]負の感情の扱い方《怒り編》 - 感情の考察、日常の幸福

の話の続き(スピンオフ?)です。

 

 

前回、怒りを感じる時は8割ぐらいは自分に原因があることが多い・・って話をしたのですが、

たまに、どう考えても相手に問題があるような場合や相性が悪い相手に遭遇することもありますよね。

 

そんな時におすすめの考え方や対処方法です。

でもこれは、あくまで私のやり方なので、他の人に合うかはわからないので、参考程度にしていてくださいね。

 

 

さあ、対人関係のトラブルにおいて、相手に明らかに問題がある場合、どうすれば良いのでしょうか。

今日は私なりに心がけていることを紹介します。

 

 

1.寝て忘れることなら、気にしない

 

 

まず、私がアクションを起こすかどうかの基準は「寝て忘れるレベルか」です。

私は寝たら大抵の嫌なことを忘れる性格なので、この基準なのですが、

つまりは「自力でストレス発散できることなら、気にしない」ということです。

 

例えばマナーの悪い人を見て嫌な気持ちになったり、或いは家族のイラっとする部分を見たりすることってあると思うのですが、

私は「寝たら忘れるだろうな」と思ったことに対しては、口に出さないようにしています。

 

また、ちょっと嫌な思いをしても「まあ寝たらどうせ忘れるし」と思えば、そんなに怒りが湧かないことも多いです。

 

寝ることよりも食べることや歌うことの方がストレス発散になる人だったら、基準を

「ご飯食べたら忘れるかどうか」

「歌を歌ったら忘れるかどうか」に変えても良いと思います。

 

例えば家族のイラっとするところを全て指摘するのって、お互いしんどいと思うのです。どんな人にも欠点はあるものですし、自分だって欠点を許してもらってるのですから。

だから、私は夫の言動に対してイラっとすることがあっても「寝たら忘れる」と判断できるものに対しては、気にしないことにしています。

 

そして、そうやってスルーしていくと、スルースキルが上がるのか、自分の中での優先順位が変わるのか、本当に気にならなくなることも多いのです。

 

ですから、小さいストレス要因にはこの考え方を試してみても良いかと思います。

 

また、寝て忘れられると思ったことが案外寝ても忘れられなかったことも勿論あるのですが、

そんな時はまず、「私は何が悲しかったのか」を考えるようにしています。

「〇〇で腹立つ!」ではなく、「〇〇が悲しかった」と言い換えるのです。

そして、それに対してどうすれば元気になれるかを考えます。

 

それが、たとえば「美味しいものを食べる」みたいな自力でまかなえるものであれば、自力でまかなうのですが、

「なんで私ばっかり我慢しなくちゃいけないの!」と思ってしまうのであれば、相手に何をしてほしいかを考えます。

 

 

ただ、謝罪の言葉が欲しいだけなのか、抱きしめてほしいのか。それとも愛を伝える言葉がほしいのか。はたまた何か物で補償してほしいのか・・

 

 

何を求めているかわかったら、それを相手に伝えます。

伝え方は

「あの時〇〇で悲しかったの、でも抱きしめて貰えば元気になれると思うから、抱きしめてほしいな」

「今落ち込んでるから、『ありがとう』って言ってもらえるとすごく元気になれるの」

というふうに伝えています。

相手に腹が立っているとつい指図したくなりますが、命令口調では相手もいい気持ちにはなれないので、『お願い』の形で言います。

 

また、相手が協力してくれたのなら、感謝の言葉を必ず伝えます。

 

ちなみに、補うことを考える時はできるだけ、お金に頼らない方法を優先して考えます。(ハグや言葉など)

「物で補償してもらう」ことは得で楽なイメージがあると思いますが、人の心って案外、『物で満たすことのできる量』なんて小さいものです。

 

それに、金銭的な負担ばかり強いるのは相手にとっても良い気分になりづらいものです。

 

ですから、私はできるだけ「お金のかからない形で気持ちが満たされる方法」を考えるようにしています。

(ちなみに、どうしても言葉だけでは許せる気持ちになれない時は、宅配ピザハーゲンダッツを食べたいとお願いしています)

 

 

2. 相手の望む通りの人間に演技してみる

 

これは、相手がコンプレックスから嫌なことをしてくる場合に有効な方法です。

私は以前のバイト先のお店(ファッション関係の販売職)で、たまにヒステリックに怒ってくる上司がいました。

普段は優しい人なのですが、何かのスイッチが入った途端、こちらに八つ当たりをしてくるのです。

 

私は彼女をじっくり観察してみてわかったのですが、彼女は「自分が重視されていない」と思った時に(例えそれが勘違いであっても)キレてくるのでした。

そして、別の人からの情報で知ったのですが、その人は親御さんからいつも否定されて育ち、コンプレックスが強かったようです。

 

そのことを知って私がどうしたかというと、その上司の「理想の部下」になりきることにしました。

つまりは、「その上司のことを重視し、崇め、感謝する部下」になりきったのです。

 

私がお店で売り上げを上げれば、「〇〇さんのおかげです!」「〇〇さんの言った通りにしたらうまくいきました!」と言い、いつも感謝を伝えました。

 

昔の私だったら「なんで赤の他人のためにそこまでせにゃならんのだ」と思ったでしょうが、

実は以前、私にいろいろなことを教えてくださった恩人のDさんという方にこんなアドバイスをもらったことがありました。

それは「他人の望む人間になったフリをしなさい。でも、本当の中身までは変えなくてもいいんだよ」

という言葉です。

 

今回のケースで言えば、

「上司のことを尊敬できない」という気持ちは肯定したままで、尊敬しているフリをする、ということです。

 

 

昔の私だったら、尊敬していない上司に尊敬するフリをするなんて、「自分を偽っている」ように感じて拒否していたことでしょう。

あるいは、「本当は尊敬してないのに尊敬するフリをしてはダメだから、心から尊敬しないと」と考えて、自分の感情の部分まで捻じ曲げようとして、しんどくなったことでしょう。

 

しかし、Dさんの言葉を信じて、やってみることにしたのです。

 

 

実践するうちに、私の意識にはある変化が訪れました。

それは、相手のために演技をすることは、自分を偽ることではなく、テーマパークで人を楽しませるようなものだ・・いうことです。

 

 

テーマパークで働く人は、「あのキャラクターには人間が入ってる」とはお客様の前で言わないでしょう。

野暮ですし、楽しい気持ちが台無しになるからです。

テーマパークで働く人がそんな楽しい嘘をつけるのは「お金」がもらえるからかもしれません。

私が上司を崇めたからとてお金がもらえるわけではありませんが、それで上司が良い気分になって、ヒステリックに怒鳴らなくなるなら、私にも「気持ち良く過ごせる」というメリットがあります。

そのメリットのことを考えて、「自分に得することだし、あえてこれも仕事のうちと考えてやってみよう」と思うと、演技することも苦ではありませんでした。

 

 

そして、不思議なことに、上司に対してそんな演技をすると、上司自身も「私は良い上司だ!」と思うからか、私への態度が優しくなり、余裕を持って仕事をしてくれるようになったのです。

 

そして私も、その上司に対して本当に良い上司だな、と思えるようになりました。

 

 

人は他人に言われる言葉に、思っている以上に影響を受けるものです。

 

 

ちなみに私は夫にも意識的に「いつも手伝ってくれて本当に助かるわ」「子供への教え方が上手だから、本当に良いパパね」「力持ちで頼りになるわ」と言っています。そうするとやっぱり、夫はその言葉通りに振舞おうとしてくれるのです。

 

 

ですからもし、何かのコンプレックスが原因で、こちらにあたり散らすような人がいれば、こうした手段をとってみることはおススメです。

 

 

3.できるだけ関わらない

 

さて、先ほどの上司の話と並行して、もう一人私はお店に苦手な先輩がいました。

その先輩には、私のやることなすこと全て裏目に出てしまう・・というか、悪意持って受け取られてしまうのです。

 

普通に受け答えをしているのに「反抗している」と思われるし、謝っても「礼儀が足りない」と言われるし、お礼を言っても「上から目線に感じる」と言われるしで、私は困り果ててしまいました。

 

また、他の子にはその先輩は強く当たらないのです。

それとは逆に、他の子が苦手と思っている別の先輩とは、私はうまくいっていました。

 

要は、相性の問題だったような気がしています。

 

多分、その先輩からすると、私の一挙一動に苛立たせる何かがあったのでしょう。

 

 

私はそれまでずっと、「どんな人とも仲良くしなくてはいけない」という意識があったので・・「逃げてはいけない」「自分の頑張りが足りないからうまくいかない」と最初は思っていたのですが、何をやっても悪く取られてしまうので、とうとう限界がきました。

それに当時妊娠もしていたので、これ以上ストレスをかけたくないとも思いました。

 

 

私がどうしたかと言えば、その先輩とシフトを被らないようにしてもらいました。

本当にありがたいことに、先ほどの例に挙げた『尊敬しているフリをしていた上司』に、そのことをお願いすると快く受け入れてくれたのです。

(今思うと本当に、その上司との仲を良くしておいてラッキーでした)

お陰様で私は、以前ほどのストレスのない状態で、お仕事を続けられるようになりました。

 

 

 

そして、ちょうどその頃、もう一人私には苦手な人がいました。

それは、担当の産婦人科医です。

 

それはもう物凄い塩対応で・・検診はザッと母子手帳見て終了、エコーも見るだけでおしまいって感じで、その上喋り方もキツくて、

私は違和感がありつつも「お医者様ってこんなものなのかな」と思っていたのですが、

ある時たまたま別の産婦人科医さんが代理で来ていたのですが、あまりの違いにびっくりしました。

 

親身になってアドバイスをしてくれ、人当たりが良く、とても優しいお医者様だったのです。

 

夫も、その代理の産婦人科医さんの時に初めて付き添ってくれ、後で本来の担当の産婦人科医さんの検診に付き添ってくれたのですが、

割と鈍いタイプの夫ですら「担当のお医者さん、代理の人と違って冷たくない?」と言うほど、真逆な人でした。

 

 

多分、出産に慣れてる人や、ドライな人間関係のほうが居心地の良いタイプの人なら、担当の産婦人科医さんと相性が良いのかもしれません。

 

 

しかし私は豆腐メンタルなうえ、不安も多い初産だったので、その担当の産婦人科医さんのことを、どうしても好きにはなれませんでした。

そして、その産婦人科医さんから何か言われるかと思うと、検診も憂鬱で仕方がありませんでした。

 

 

それでも当時の私には「相手のことを苦手と思うのは自分が悪い」という意味のわからない呪いがかかっていたので我慢していたのですが・・

苦手な先輩とのシフトを被らないようにした時に、ふと思ったのです。

 

「あれ、私なんで、仕事ですら苦手な人と会わないようにしたのに、お金を払ってる病院相手に、苦手な産婦人科医さんのことを我慢してるんだろう」と・・。

 

 

そう思うと、居ても立っても居られなくなり、すぐさま病院に電話し、担当を変えてもらえないかお願いすることにしました。

そしてありがたいことに、担当のお医者様を変えてもらえることとなったのです。

 

お陰で、検診のたびに憂鬱な気持ちにならずに済むようになりました。

 

 

 

もちろん、合わないと思う人を最初から全て避けてしまうのは「逃げ」になってしまうかもしれませんが、自分なりに色々試したうえで、どうしても相性が悪いと感じたなら、できるだけ接触を避けるというのもまた一つの方法だと思います。

ちなみに私は、できるだけ関わらないと決めた人でも、挨拶はきちんとするように頑張ってます(完全にできているわけではないので、「頑張ってます」なのですが)

 

さて、できるだけ接触を避けるとはいっても、それができない関係の場合もありますよね。

例えば仕事の直属の上司だったり、家族だったり。

そんな時におすすめの考え方なのですが・・

 

4. 自分のことを防火壁だとイメージして接する

 

これは『苦手な関係』ではないのですが、私は「娘が感情的になった時」によくしています。

 

娘が私に怒ってきたり、感情的になったりする時、かつての私は娘の怒りの炎につられて、自分自身も怒りの炎を燃やして・・つまり感情的になってしまっていたのですが、

何度もそうなってわかったことは、「自分がつられて感情的になってしまうと、円満に解決することはほぼない」ということでした。

ですから私は、娘が感情的になっている時は、自分が「防火壁」であるようにイメージして、娘の怒りの炎に自分が包まれないように気をつけています。

 

 

イメージするなんて・・と思われるかもしれないのですが、これが意外と効果的で、

自分を見失って感情的になることがずいぶん減りました。

そして、娘が取り乱していても、こちらが感情的にならずに冷静にじっくりと話しかけると、娘も早く落ち着くようになります。

すると娘が何に怒ったのかのヒアリングも容易になりますし、どうすればその怒りが収まるかを冷静に話し合う事ができ、お互いいい気持ちで問題解決ができるようになりました。

 

 

ちなみに、私の知り合いのよく当たる占い師さんで不思議な能力のある人は、「嫌がらせしてくる人がいたら、自分の心を鉄の扉と考えて、その攻撃から自分が守られるイメージをしなさい」と言っていました。

 

 

人間の想像力というのは、人が思っている以上に、効果があるものだと思うのです。

なので、防火壁でも鉄の扉でもいいのですが、攻撃的な人が現れたときは、自分の心が『守られてる』ことをイメージしてみてくださいね。

 

 

 

ただ、この方法をしていても、疲れている時は相手の感情につられやすくなりますし、うまくイメージができないこともあります。

なので、防火壁のイメージをしてもしんどい・・という時は、自分のできる範囲で、自分を癒す行動をすることをオススメします。

 

 

私の場合は日課の掃除を休んだり、料理をサボって宅配ピザをとったり、早めに寝たりするようにしています。

あと、粗塩を入れたお風呂に入るのもおススメです。入浴剤より安く済みますし、お清めできたような気がしてサッパリしますよ♪

 

 

 

あと、もしお仕事でパワハラやパートナーからモラハラのようなことをされててしんどいという方がいたら、これもオススメなのですが

5.嫌なことを「証拠集め」と捉える

 

これは私の母がやったことがあるのですが、母の以前勤めていた会社に、すごく意地悪な先輩がいたそうです。

母がどうしたかというと・・その先輩から嫌味を言われたら、パワハラの証拠としてメモ(言われたことと言われた日時の情報)を取ることにしたそうです。

そう思うと、暴言を吐かれても「証拠集めできる!ラッキー♪」と思えるようになったそうなのですが・・

そう思った途端に、パワハラがピタリと止んでしまったそうです。

 

もちろん、そんな証拠集めをせずとも、人事配置を変えてくれるか相談できる会社であれば、何とかならないかすぐに掛け合ってみてもいいと思うのですが、

会社の規模や性質によってはそれができない場合もありますよね。

 

証拠を集めて、いずれ本当に労基に訴えるのもアリですし、そこまでする勇気が持てなくても、「これで証拠を集められた!」と思うだけで、暴言を吐かれることへのストレスがちょっとマシになると思うのです。

 

なので、もしこうした悩みがあるならば、この方法を一度試してみてもいいかもしれません。

 

もちろんそれでも解決しなければ、転職を考えてみる・・というのも良いと思います。

 

 

 

 

 

 

ざっと、自分が思いつく限りの方法を述べたのですが、何か参考になるものはあったでしょうか?

 

ただ、これは私の狭い範囲での経験に基づくアドバイスなので、決して「これが正解!」だとか「これさえすればうまくいく!」というものでは、ありまけん。

 

 

人それぞれ個性や性格は違いますし、与えられた環境や人間関係は違うものなので、もしかしたらこれらの方法は役に立たないかもしれません。

 

また、「この人にはこの方法でうまくいったけど、あの人の場合にはうまくいかないな」と思うことも、あるでしょう。

私も、先ほどの例で述べたように、ある上司に良かった方法を別の先輩に試してみても効果がありませんでしたから。

 

私も昔は、一つの方法でうまくいくと「こうすれば絶対うまくいく!」と思い込んでやりすぎて失敗することがたくさんあって、というか今も調子に乗るとそうなりがちなんですが(^_^;)

 

 

そんな時は、「この方法は私には合わないということがわかった」

「この方法はこの場合にはうまくいかないことがわかった」というデータベースが揃ったと捉えてみてください。

 

 

 

完璧主義な人にはあるあるだと思うんですが、うまくいくと期待したことが失敗すると、どうしても辛いですよね。

 

私も、対人関係ではないんですけど、料理してるときに

「今日は贅沢にちょっといいお肉使うぞ〜」と思って張り切った時に限って、調味料を入れ忘れるみたいなヘマをすることがあります。

そんな時はめちゃくちゃ落ち込むのですが、いつも

「これはこの調味料を入れる順番が変わった場合に味がどうなるかの実験ができたと捉えよう」と思うと、スッキリします。

 

 

なので、私の話は参考として取り入れてみて、合わなければ「合わないという実験結果が得られた」と思ってみてくださいね。

そして、別の人に相談してみたりアドバイスを受けてみるのも良いと思います。

 

 

そうして色んな意見を取り入れて実験するうちに、あなたにベストなやり方、付き合い方みたいなのが見えてくると思います。

料理も、いろんなレシピや味付けを試していくうちに、自分が美味しいと思える味の傾向や、レシピの選び方がわかってきますよね。それと同じです。

 

 

あなたの人生に少しでもお役に立てたら、何より嬉しいです♪

月並みな言葉ですが、あなたの幸せを心から願っています。